[アメリカ軍]
アメリカ海兵隊は、1942年の第二次世界大戦中の太平洋戦線で、初めてジャングル戦用のカモフラージュを採用しました。
アメリカ陸軍では、2005年4月以降、ACU(Army Combat Uniform、陸軍戦闘服)と呼ばれる、全地域型迷彩服の配備を始めています。

海軍は軍艦、空軍は航空機を用いた戦闘が主になるため、戦闘服は作業服として用いられる機会が多くなります。
 
拡張式寒冷地被服システム「ECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)」は、マサチューセッツ州にある「アメリカ陸軍ネイティック研究・開発・技術センター(The U.S. Army Natick Research, Development and Engineering Center)」によって、1980年代に開発された保護服システムの呼称です。

 
「第1世代」
・華氏40度(摂氏4.4度)から華氏-60度(摂氏-51.1度)までの気温の中で、適切な環境保護を維持することを目指してます。
・23種類の被服を、薄手のものから順番に重ね着します。
・吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下
・パイル織物のシャツとオーバーオール
・ジャケットとズボンのライナー、ナイロンコットンズボン
・防水透湿生地のコートとズボン
・雪迷彩のコートとズボン
・皮革製とウール製の手袋、皮革製とウール製の3本指(トリガーフィンガー)ミトン、脱着可能なライナーつきミトン、雪迷彩のミトン
・耳当てつき帽子と目出し帽
・靴下と中綿入りブーツ、防湿ブーツ
・サスペンダー
 
「第2世代」
・華氏40度(摂氏4.4度)から華氏-40度(摂氏-40度)までの気温の中で、適切な環境保護を維持することを目指しています。
・薄手の吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下を追加
・パイル織物のシャツとオーバーオールをフリースのジャケットとオーバーオールに変更
 
「第3世代」
・華氏45度(摂氏7.2度)から華氏-50度(摂氏-45.6度)までの気温の中で、適切な環境保護を維持することを目指しています。
・第1世代と第2世代は、薄手のものから順番に重ね着することで対応していましたが、第3世代は拡張式気候戦場戦士被服システム(Extended Climate Warfighter Clothing System)を参考にし、上半身7種類(アンダーシャツ2種、ジャケット4種、コート1種)・下半身5種類(ズボン下2種、ズボン3種)を組み合わせたシステムとなっています。
・薄手の吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下
・やや厚手の吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下
・フリースジャケット
・ウインドジャケット
・撥水生地のジャケットとズボン
・防水透湿生地のジャケットとズボン
・中綿入りコートとズボン

[ロシア軍]
帝政ロシア時代、近衛兵部隊はカラフルな被服も用いられましたが、一般の軍は白または濃緑の被服が用いられました。
コサック連隊はクリミア戦争の間、基本的なカモフラージュパターン技術を使用しました。
全軍は1908年からカーキ色を使用。
ソ連軍、新生ロシア連邦軍では、特殊部隊と一般部隊とで、使用される迷彩柄が異なっていることが多くあります。
アメリカ軍などは戦闘服の階級章や各種徽章も目立たないような色を用いていますが、ロシア軍では比較的目立つ色も用いられます。
1990年代終盤から使用されている「フローラ迷彩」が有名です。

 
[スウエーデン軍]
1990年よりスプリンター迷彩風のパターン「M90」を採用。
砂漠地域向けの「M90K」柄の戦闘服も存在しており、こちらも砂漠地域で活動する兵士が着用しています。


[オーストラリア軍]
「AUSCAM」と呼ばれる多色カモフラージュを着用。

これは米軍のBDUと類似していますが、コンピュータープログラムによりオーストラリアの景色の色を入れることによって開発されました。
現在ではマルチカムベースのオリジナル柄「AMP OCU」に更新作業が進んでおり、今後数年で統一される見込みです。
 
[フランス軍]
第一次世界大戦中の1914年頃まで、明るい青や赤の目立つ服装でしたが、狙撃などの被害が多発したため、1915年頃にカーキ色の戦闘服に切り替え。
迷彩服は第二次世界大戦後に採用されました。


以上、戦闘服の推移について述べましたが、海外、特にヨーロッパにおける「騎士道」や日本における「武士道」といった概念は、技術の向上や戦術の変化に伴い、第一次世界大戦を境に通用しなくなったような印象です。
それを肌で感じて改革を求める現場と、保守的な本営という構図はいつの時代も変わらないものなのでしょう。
 
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