[光学迷彩(Optical Camouflage/Active Camouflage)]
光学迷彩とは、視覚的(光学的)に対象を透明化する技術を指します。
自然界ではカメレオンやイカ、タコなどの保護色を変える擬態などがみられますが、人間の手による光学迷彩は、SF作品等に登場する未来の科学技術でした。
2000年代に入り、メタマテリアルなどの新素材を用いることにより、一定の迷彩が実現されており、軍事利用だけでなく、コンピュータ支援外科やメタバース、ユビキタスコンピューティングの分野でも研究が進められています。
 

■映像投影型(カメレオン型)■
カメラで撮影した映像をプロジェクタやLEDディスプレイなどを用いて、カメレオンのように周囲に溶け込ませるというアイデアで、第二次世界大戦で飛行機を空に溶け込ませたユーディの光などの実用例があります。
2011年の時点では、ペルティエ素子などを利用して赤外線領域(熱紋)で戦車を車や岩に欺瞞する装置が、BAE Systemsで開発されています。
 
■光の透過・回折型(迂回型)■
光を完全に透過・回折させる
(過去のSF作品などに登場するガジェットでは、特殊な素材や構造を持つ繊維などにより、使用者の周辺の光を透過させるといった説明が行われる例などがあります。また、いわゆる透明人間などは、これの究極的な姿と言えるでしょう)
しかし、この方法の場合、相手から見えないだけでなく、こちらから相手を見ることもできなくなってしまいます。
現実的には、電磁メタマテリアルと呼ばれる「光に対して負の屈折率を持つ新素材」を用いることで、物体の表面で光を迂回させ、反対側に突き抜けさせることで、あたかも光が透過するかのような状態を実現できる可能性が示唆され、軍事・医療分野で積極的に開発が進められています。
 
■空間歪曲型■
空間歪曲などにより、光自体の進路を変えてしまう
(空間そのものを歪める必要があるので、現在の物理理論では実用の際は巨大なエネルギー(質量)を必要とし、一番現実性が低い方法)
ただし、物質を使って回折させる手法は空間歪曲と数学的に等価な表現であるため(Transformation Opticsと呼ばれる座標変換理論)、前述の回折型とも解釈できます。
 
■電磁波吸収型■
「可視光を含む電磁波を吸収してしまう素材を用います」
一部のSF作品などでこう解説される事がありますが、現実には黒く見えるだけなので、根本的に間違っています。
ただし原理上、ステルス機のようにレーダー等には有効な場合もあるといえます。

以上、簡単な解説ですが、光学迷彩はゲームや映画といった想像の世界だったものが現実になってきていて、その技術の進化が楽しみな分野だと感じます。
 
アメリカ軍アイテムはコチラから
↓ ↓ ↓



 

カテゴリー